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ジグザグデモとフランスデモ。警官隊との衝突と請願権の行使。両者を分けているのは皮膚感覚であり、もっと言えば個と集団に対する感覚の違いだ。若者たちはギュウっと身体を密着させることで個を集団に溶け込ませる。そこでは塊のみに意味があって、おのおのは匿名だ。一方、市民たちの行動は、署名という行為に明確に表れているように、個を顕示している。つまり、「市民」ってのは、個を保ちつつ集団とのゆるやかな連帯を求めた人々だったんじゃないだろうか。60年代の運動を見ていると、そんな推論ができるように思う。
— 佐藤信『60年代のリアル』ミネルヴァ書房、2011年、32頁。