にもかかわらず、わたしが地方の美術の潜在的可能性に期待してやまないのは、それらが自然環境として風土に根ざしているせいだけではない。大都市では隣人とすらほとんど没交渉で、美術家は美術関係者と情報のなかでだけ生きるのに対して、地方では政治・経済・文化が縮図のように一体化した社会環境と日々対決し、美術と大衆との断絶にも自力で架橋しなければならない。よかれあしかれ、それが美術家本来のありかただからである
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